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2011年クリスマス聖書勉強、その4 --> 問題紙

飼葉おけに来られたイエス・キリスト

Messenger:MSN.David

御言葉:ルカの福音書、2:1-20
要 節:ルカの福音書、2:11-12「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」

Merry Christmas !!

クリスマスはどのような人たちに訪れるのでしょうか。クリスマスを楽しむテレビのドラマの人たちを見ると、富んでいる人たち、権力を持っている人たち、広々とした美しい家に住んでいる人たちに、ライトアップしたツリーを背景に訪れる喜びと美しい恋人とだんらんを楽しむ場面が思い浮かびます。しかし、イエス・キリストの弟子であったルカは、宿屋で夜番をしながら、羊飼いたちを見守っていた羊飼いたちに訪れたクリスマスの喜びを伝えています。

1節の御言葉をご覧ください。「そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。」とあります。時はローマの皇帝、アウグストの時代でした。皇帝アウグスト、本名、ガイウス・オクタビウス、ローマの最初の皇帝で、イエスが生きていた時代、約44年間、ローマ皇帝としてローマ帝国の最高の繁栄をもたらした時代の人物です。ローマ帝国の最高の全盛期、イエス・キリストの誕生の街、エルサレムを統治していたシリヤの総督はクレニオでした。2節をご覧ください。「これは、クレニオがシリヤの総督であったときの最初の住民登録であった。」とあります。これを見ると、クレニオがシリヤの総督で会ったとき、住民登録は何度も繰り返されました。住民登録はローマ帝国がその植民地の人々の人数を把握し、一人一人において人頭税を課すためのものでした。 人々はみな、登録のために、それぞれ自分の町に向かって行かなければいけませんでした。それには例外が許されませんでした。「イエスの父ヨセフも、今住んでいるガリラヤの町ナザレから、血筋のユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。」とあります。ヨセフは、ダビデの家系であり血筋でもあったので、生活の基盤を置いていたガリラヤの町ナザレから、先祖の土地、ベツレヘムに移動を強いられました。住民登録は本籍地で行われていたのでした。

5節「身重になっているいいなずけの妻マリヤもいっしょに登録するため」同行していました。ヨセフはいいなずけ妻が妊娠している状態でしたが、登録するためにガリラヤの街、ナザレからダビデの街ベツレヘムに旅をしなければなりませんでした。妊婦は歩くのが大変で旅には適していませんでしたが、ルカは、その身重になっている妻マリヤを連れて、ヨセフは長い旅道を選ぶしかなかったことを記録しています。皇帝アウグストの命令は誰一人例外なく、本籍地に行って、住民登録をしなければいけない、強制力がありました。

6節「ところが、彼らがそこにいる間に、マリヤは月が満ちて、男子の初子を産んだ」とあります。男子の初子とは当時のイスラエルの習慣からして、喜びの知らせであり、歓迎される出来事でした。旅先で男子の初子を生んだ、ヨセフとマリヤの初子の誕生を迎えた様子を、ルカは次のように記録しています。「それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。」ルカの記録は何を意味しますか。

第一に、ヨセフとマリヤの初子を、布にくるんで飼葉おけに寝かせた、ことです。

初子を飼葉おけに寝かせたことを、ルカはなぜ、記録しているのでしょうか。初子はふつう、大事に扱うものです。当時の飼葉おけはどんな雰囲気だったでしょうか。一般的に考えて飼葉おけは馬小屋のためのものです。人間には不潔なところです。この馬小屋で、初子を生むしかなかったマリヤの心情はどんなに苦しいものだったのでしょうか。また、初子のために馬小屋しかご用意できなかったヨセフの心情はどうだったことでしょう。さらに、馬小屋の飼葉おけに寝かせられた運命的な生まれのイエス様は、悲しみの象徴に違いありません。私たちはいくら悲しい運命であっても、馬小屋では生まれてないのでしょう。しかし、ヨセフとマリヤの初子、イエス・キリストは布にくるまって、飼葉おけに寝かせられたのです。

私たちに処された悲しい運命や、悲しみの人生、涙組むような環境は、神様の御心が込められているのです。悲しみや苦しみ、痛みや寂しさを、神様の目線で見るとき、私たちは神様の志を見出すことができるのです。私たちは私たちの人生に何かを期待するより、私たちの人生が私たちに何を期待しているのかを見つめるべきです。悲しみや苦しみ、運命的な条件や正すことのできない環境、非難されるすべての人間条件から、神様の声を見出す必要があります。神様は私たちが神様の目線で、自分の人生を見つめることを願っています。

ヨハネの福音書9章を見ると、イエスさまと弟子たちはある日、旅道の途中で、生まれつきの盲人を見られます。弟子たちは彼についてイエスに質問してこう言いました。「先生。彼が盲目に生まれついたのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。」弟子たちは生まれつきの盲人の姿を、見るだけでも悲しく、かわいそうでしたが、その理由を、その人の罪、あるいはその両親の罪が原因だと思っていました。しかし、イエス様は弟子たちにこたえて言われました。「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現われるためです。」神様のわざがこの人に現れるために、この人は生まれつきの盲人としてこの世に存在するようになったのだと、イエス様は見ておられたのです。その時、イエスはご自分の仕事について気付いたのです。今、何をすべきであるのかを悟ったのです。私たちの目には運命的な環境も、私たちの目には悲しい状況も、神様の目線からすれば、神のわざが現れるための最適な条件なのです。

ルカは10節から12節の間に、イエス・キリストの飼葉おけでのお生まれを、御使いの声をお借りして、次のように記録しています。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」飼葉おけは悲しみと運命の場所だと思いがちです。飼葉おけは悲しみのしるしだと思いがちです。しかし、御使いは、その飼葉おけが、救い主がお生まれになったしるしであると、言っています。民全体のためのすばらしい喜びの知らせ、であると言っています。

このような御使いのお話を耳にしたのは、羊飼いたちでした。特別に区別された人ではなく、ごく普通の人々に、聞こえて来る御使いの声でした。野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた彼らのところに、主の御使いが現れ、主の栄光が照らされ、御使いの声が聞こえました。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」御使いの声は、今、私たちに聞こえるものです。今私たちに聞こえる御使いの声があります。今、聞こえるメッセージがあります。私たちは今、御使いの声を隣り合わせにしているのです。

神様の目線で見つめる「飼葉おけ」は運命ではなく、喜びのしるしなのです。救い主のしるしなのです。私たちの人生を神様が願う人生に取り換える根源なのです。私たちの隠したくなる飼葉おけ、悲しくなる飼葉おけ、運命的な飼葉おけは何でしょうか。この時間、私たちが神様の目線でこれらの現実を見つめることができますように祈ります。御使いの声を聞いて、素直に喜ぶ羊飼いになりますよう祈ります。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」

現在の私たちに、神様は何を願っているのでしょうか。神様の目線で見たときに、私たちの人生に神様は何を求めているのでしょうか。今年、私は50歳を迎えました。50と言う年は人生にとって節目となる都市のようで、私には真剣そのものでした。何をするにしても、私は年が50であることに気づく日々が多くありました。年を重ねるにつれて、至らぬ自分の姿に絶望しますが、しかし、今、私に求める神様の声が何かと真剣に考える日々でもありました。過程で、社会で、私に求めているものは数多く存在しています。良い家庭の父として、社会の一員として、教会の台容赦として、私が果たす責任は大きいものがあります。私はこれらの責任を見つめつつ、50歳の年末を迎えたいと願っています。今年の年末には、私たちみんなが、最後の日に、一年を整理し、お互いに神様の目線で見つめる新しい年を迎えることができますように祈ります。私には愛が求められています。すべての点に於いて、愛が豊かな人として成長できるように祈ります。

ハレルヤ

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Last-modified: 2020-12-26 (土) 22:07:23