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*** 2011年長崎UBF、ヨハネの福音書、その16 --> [[問題紙>2011John-16q]] [#raee0b64]

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御言葉:ヨハネの福音書 12章20節~12章36節&br;
要 節:ヨハネの福音書 12章24節 「まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」

私たちは誰でも、豊かな実を結びたいと願っています。成績においても、職場生活においても、人生の中で多くの実を結び、喜びを味わいたいと願っています。今日の御言葉は豊かな実を結ぶ秘訣を教えています。どのようにすれば豊かな実を結ぶ人生を迎えることができますか。どのような生き方をすれば神様は豊かな実を結ぶようにしてくださるのですか。今日の御言葉を通して、豊かな実を結ぶ秘訣について学ぶことができますように祈ります。

20節をご覧ください。「さて、祭りのとき礼拝のために上って来た人々の中に、ギリシヤ人が幾人かいた。」とあります。ユダヤ人はイスラエルという国を無くしてすでに600年近い期間が過ぎていました。BC721年、北王国と呼ばれるイスラエルはアッシリアに滅ぼされ、BC586年には南王国のユダがバビロニアにより滅ぼされました。このときに、エルサレムの第一神殿が壊され、唯一、現在「嘆きの壁」と呼ばれるものが残されました。BC538年に始まったペルシア時代、熱心なユダヤ人たちにより第二の神殿が完成され(BC515年に)、BC63年、ローマにより支配されると、BC37年から統治を始めた総督・ヘロデによりエルサレムにはヘロデの神殿が計画され再建されはじめました。イエス様の時代、まだ建築中であったとされるこのエルサレムの神殿はその姿が美しく、見るだけでも感動を呼ぶものでした。

ユダヤの人々にとってエルサレムの神殿は心のふるさとでした。エルサレムの神殿で実施された祭りは世界に放浪の旅をしている人々にとって唯一の楽しみであり、心の支えでした。ユダヤの地に住む成年男性は、年間の行事により実施される祭りの時、エルサレム神殿を訪問することが小さいときからの夢でした。20節を見ると、祭りの礼拝にギリシャから来ている人々が幾人かいました。ギリシャと言えば当時の哲学、商業、文化の発信地であり、世界をリードしていく人々が集まる都市でした。時代の知識人として、ギリシャに住んでいたユダヤ人たちにとっても、エルサレム神殿での礼拝は喜びであり、幸せでした。21節を見ると、この人たちがガリラヤのベツサイダの人であるピリポのところに来て言いました。「先生。イエスにお目にかかりたいのですが。」彼らはピリポを先生と呼んでいました。彼らはイエスとその弟子たちのことを大事に考えていました。先生と呼ばわれたピリポはアンデレに行って話し、アンデレとピリポとは行って、イエスに話しをしました。すると、イエスは彼らに答えてこう言われました。「人の子が栄光を受けるその時が来ました。まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世でそのいのちを憎む者はそれを保って永遠のいのちに至るのです。わたしに仕えるというのなら、その人はわたしについて来なさい。わたしがいる所に、わたしに仕える者もいるべきです。もしわたしに仕えるなら、父はその人に報いてくださいます。」23節から26節まで続く、このお言葉にはどんな意味が含まれているのでしょうか。イエスはどんなメッセージを、弟子たちに、また、イエスを訪れたギリシャの人々に伝えたのでしょうか。

第一に、人の子が栄光を受けるときがきました、です。

これは神様が人の子に栄光を輝かせてくださる時が来た、とのことです。イエスさまはギリシャの人々により面会申請があった時、これはイエスにとって光栄であると考えました。イエスにとって今は旬の時、花咲く時期でした。イエスはその時を直感していました。誰でも人生には花の時、旬の時があります。その時を自覚し、その時を感じるのは大切です。イエスは今がご自分の人生の順の時、花の時であると考えました。しかし、イエスはその人生の花の時、旬のときに、どのような心の決心をされたのでしょうか。

第二に、旬の時、花の時、イエスは死ぬ決心をしました。

イエスは今、ギリシャからの人々により面会を受けるほどの有名人になりました。人々の注目と関心を受けるようになりました。イエスはいくらでも自分を世に現し、人々から称賛される道を選ぶことができました。しかし、イエスはその時に、どのような心の決心をしたのでしょうか。イエスは旬の時、花の時に、この世での命を絶つ、死ぬ決心をしました。これは何を意味しますか。イエスは旬の時、花の時に、徹底して神様の願いに沿って人生の計画をしました。この世の計画、自分の体の願いのままの計画、弟子たちの願いや周りの人々の計画に沿わず、神様の願いについて考えました。神様に祈りました。聖書の言葉を思い出しました。そしてその言葉の指示に従って人生の計画を施そうとしました。イエスは今の旬の時、花の時を迎えるようにしてくださった神様に感謝をしつつ、神様がどのような人生の選択を求めているのか、真剣に考えました。その時、イエスさまは神様から十字架の道を示されました。イエスはその道がいばらの道であり、選びたくない道であることを知っておられました。実りたいときに、死ぬことは合理的でないものでした。

しかし、イエスさまはなぜ、死ぬ決心をされたのでしょうか。イエスさまは言われます。「一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」イエスは自分の力ではなく、神様の力で実を結ぶ決心をしました。自分の腕を信じて、自分の能力を信じて、自分の計画や頭を信じて実を結ぶことを諦めて、神様の計画、神様の願い、神様のスケジュールに沿って実を結ぶ決心をしました。そして、徹底して自分を捨てる計画を打ち出しました。この世においては死ぬ決心をしました。イエスは一粒の麦が完璧に地に落ちて死んだ時、実を結ぶことを見て、ご自分も死ぬ決心をしました。

第三に、この世でのいのちを憎む決心をしました。

25-26節をご覧ください。「自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世でそのいのちを憎む者はそれを保って永遠のいのちに至るのです。わたしに仕えるというのなら、その人はわたしについて来なさい。わたしがいる所に、わたしに仕える者もいるべきです。もしわたしに仕えるなら、父はその人に報いてくださいます。」誰もこの世における自分のいのちを憎むものはいません。いや、憎むことができません。私たちは誰ひとり、イエスを含めて、この世でのいのちを愛しています。27節を見ると、イエスの心は騒いでいて、この世で命を憎むことができない心を打ち明けています。『父よ。この時からわたしをお救いください。』と祈り、願っています。どうしてもこの世におけるいのちを愛しているこころから離れることができないために、祈っています。『父よ。この時からわたしをお救いください。』しかし、その祈りはついには、「父よ。御名の栄光を現わしてください。」と、形を変えています。イエスはこの世におけるご自分のいのちを愛すること以上に、それによって現れる栄光以上に、それ以上に、神様の栄光が現すことを求めるようになったのです。

事実、私たちがあらわすことのできる命の輝きは、神様があらわす栄光に比べると比べられないものです。イエスさまはご自分の力といのちを輝かせようとするこころを殺して、捨てて、神様により現れる栄光を求めたのです。イエスさまは神様の栄光が、神様が輝かせてくださる栄光が、一番輝く道であることを確信していたのです。イエスはご自分の栄光より、神様の栄光、輝かしい栄光をより強く求めるようになったのです。その時、天から声が聞こえがしました。「わたしは栄光をすでに現わしたし、またもう一度栄光を現わそう。」神様は常に、栄光を現していましたし、イエス様の願いと祈りに沿って、また、もう一度、その栄光を現す決心をされました。

イエスさまは祈りの確信を得たのでした。イエスさまは葛藤の中で、神様と対話をしました。イエスさまはその祈りの対話を通して、神様の栄光を求め、その祈りの確信を手にしました。そして、その確信は強く、確かなものでした。「この声が聞こえたのは、わたしのためにではなくて、あなたがたのためにです。今がこの世のさばきです。今、この世を支配する者は追い出されるのです。わたしが地上から上げられるなら、わたしはすべての人を自分のところに引き寄せます。」イエスは具体的な死に方までを見つめるようになったのです。





12:33 イエスは自分がどのような死に方で死ぬかを示して、このことを言われたのである。
12:34 そこで、群衆はイエスに答えた。「私たちは、律法で、キリストはいつまでも生きておられると聞きましたが、どうしてあなたは、人の子は上げられなければならない、と言われるのですか。その人の子とはだれですか。」
12:35 イエスは彼らに言われた。「まだしばらくの間、光はあなたがたの間にあります。やみがあなたがたを襲うことのないように、あなたがたは、光がある間に歩きなさい。やみの中を歩く者は、自分がどこに行くのかわかりません。
12:36 あなたがたに光がある間に、光の子どもとなるために、光を信じなさい。」イエスは、これらのことをお話しになると、立ち去って、彼らから身を隠された。


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