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2009年長崎UBF Ten Step 6thメッセージ --> 問題紙

イエス様との出会いと新しい出発

Messenger:MSN.Caleb

御言葉:ヨハネ4:3-30
要 節:ヨハネ4:13,14 イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでも、また渇きます。しかし、わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます。」

世の中には色んな出会いがあります。どんな人に出会うかによって、人生が変わります。今日のメッセージは、イエス様と一人のサマリヤの女との美しい出会いの物語です。人はだれでも幸せな人生を求めます。どうすれば幸せな人生、真の満足のある人生を送ることができますか。今日の御言葉を通して、イエス様に出会い、心の奥底から湧き出る喜びを味わうことができますように祈ります。

Ⅰ.水を飲ませてください(3-9)

3、4節をご覧ください。「主はユダヤを去って、またガリラヤへ行かれた。しかし、サマリヤを通って行かなければならなかった。」とあります。イエス様は、ユダヤを去ってガリラヤに行かれようとされました。しかし、サマリヤを通って行かなければなりませんでした。サマリヤの地域は、ちょうどユダヤ地方とガリラヤ地方の間にありました。しかし、当時のユダヤ人はサマリヤを通らずに、わざと2倍以上の時間をかけてヨルダン川の東側の道に迂回して往来していました。サマリヤ人とユダヤ人の間には歴史的に深い敵対心があったからです。ユダヤ人はサマリヤ人を嫌い、サマリヤ人もユダヤ人と付き合うのを嫌いました。しかし、イエス様はサマリヤを通って行くことにされました。どうしてでしょうか。それはサマリヤにも福音を伝え、彼らを救おうとされたからです。

5、6節をご覧ください。「それで主は、ヤコブがその子ヨセフに与えた地所に近いスカルというサマリヤの町に来られた。そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れで、井戸のかたわらに腰をおろしておられた。時は六時ごろであった。」とあります。イエス様は砂漠の道を歩いて疲れておられました。時は6時ごろでした。当時のユダヤの時刻では昼の12時、正午を表しています。イエス様は喉の渇きと空腹を覚えておられました。そこにひとりのサマリヤの女が水をくみに来ました。長崎の夏も暑いですが、中東地方での正午の暑さとは私達が体験していない強烈な暑さだと思います。そこで、その時間帯になると人々は外に出ることがなく昼寝をして過ごしていたそうです。水を汲みに行くことも涼しい朝か夕方に、三々五々村の女達がお喋りをしながらやっていました。ところが、そこにひとりの女が人の目を避けて現れました。彼女は人目を避けて水を汲みに行かなければならないほどにさびしい人でした。彼女の人生に何があったのでしょうか。彼女の心の状態はどうだったのでしょうか。15節を見ると彼女は、何かに渇いている人でした。また、18節を見ると、彼女には5人の夫がいましたし、現在も一人の男と同居していました。今でもバツ5はさすがに常識ではありませんが、当時の厳しい律法社会では考えられないことでした。彼女は顔は奇麗だったかもしれませんが、周りの人々からいじめられていました。彼女はいつも罪悪感と寂しさのために苦しんでいました。誰一人彼女を理解してくれませんでした。しかし、イエス様は彼女に注目されました。彼女の人生問題を理解し、助けてくださいました。

それでは、イエス様はどのように女を助けられましたか。7節をご覧ください。「ひとりのサマリヤの女が水を汲みに来た。イエスは、『わたしに水を飲ませてください』と言われた。」

イエス様は丁寧に、そして謙遜に彼女に声を掛け、水を頼まれました。「わたしに水を飲ませてください。」これはただのどの渇きを解消するために言われたものではありません。イエス様は彼女が抱いた人生の問題を見抜かれ、彼女を助けるためにわざわざ声をかけられたのです。イエス様から声を掛けられた女の反応はどうですか。彼女はびっくりして言いました。9節をご覧ください。「あなたはユダヤ人なのに、どうしてサマリヤの女の私に、飲み水をお求めになるのですか。」彼女は冷たい声で言い返しました。と言うのは、彼女は今まで一度もユダヤ人から何かを頼まれたことがありませんでした。実際に彼女は人々からうわさにされ、仲間からはずれていた女でした。当時ユダヤ人はサマリヤ人を無視し、サマリヤの男はサマリヤの女を無視しました。さらにサマリヤの女たちは、この女の不道徳的な行動を非難し、彼女を無視していました。律法を重視するユダヤ人の男性と遊女のような生き方をしているこの女の間には、どうしても一緒にすることのできない大きなギャップがありました。

しかし、イエス様は人々から捨てられ、無視され、人の目を避けて暮らすしかないこの女を哀れみ、低くなられて先に彼女に声を掛けられたのです。聖書には、イエス様が人を助ける場面がたくさんありますが、その知恵と愛の豊かさに感心します。イエス様は相手がどんな人であっても、その人のレベルに合わせて、その周りの素材をうまく用いて適切なアドバイスをしてくださいます。イエス様は今、砂漠の旅でのどが渇いている状態です。女は人生の満足を求めてさまよい、心と魂が渇いている状態です。イエス様は水をテーマにし、その渇きを解消してあげようとされるのです。

Ⅱ.永遠のいのちへの水(10-18)

10節をご覧ください。「イエスは答えて言われた。「もしあなたが神の賜物を知り、また、あなたに水を飲ませてくれと言う者がだれであるかを知っていたなら、あなたのほうでその人に求めたことでしょう。そしてその人はあなたに生ける水を与えたことでしょう。」」とあります。ここで、イエス様は彼女に神様の賜物をあげようとされることが分かります。神様の賜物とは永遠に渇くことのない生ける水、つまり彼女が今まで必死に捜し求めていた真の満足の根源となられるイエス様そのものです。

「生ける水」とは井戸の水と違います。この女が考えたのは単なる井戸の水のことでした。

11,12節をご覧ください。「先生。あなたはくむ物を持っておいでにならず、この井戸は深いのです。その生ける水をどこから手にお入れになるのですか。あなたは、私たちの先祖ヤコブよりも偉いのでしょうか。ヤコブは私たちにこの井戸を与え、彼自身も、彼の子たちも家畜も、この井戸から飲んだのです。」

彼女はまだ、イエス様に対して批判的です。イエス様がどんな方であり、イエス様が与えようとする生ける水がどういうものであるか理解していません。

13節をご覧ください。「イエスは答えて言われた。『この水を飲む者はだれでも、また渇きます。』」とあります。ヤコブは旧約聖書に出るアブラハムの孫ですが、ここでヤコブの井戸とは世の中で得られる水を象徴しています。ヤコブの井戸の水は飲んでもまた渇きます。一時的にはのどの渇きを解消してくれるかもしれませんが、この水を飲む者はだれでも、また渇きます。今日、人々は心の渇きを解消してくれる水を求めています。魂を満たしてくれる何かを切実に求めています。貧しい家庭で生まれた人はお金に渇きを感じ、お金を求め続けます。しかし、お金に対する渇きには限りがありません。1800年代中盤から1900年代の中盤まで実業家として活動していたアメリカのロック・フェラーという人がいます。彼は石油会社などを経営して当時9億ドルの資産を持っていた億万長者でした。ある日タイムズ紙の記者が彼に質問をしました。「あなたは現在持っている富に満足していますか」この質問に彼は「いいえ」と答えました。「それでは、あなたはいくらの金を稼いだら満足しますか」すると、ロック・フェラーは「もう少し」と答えたそうです。彼は人生の最後にはほとんどの資産を慈善事業に使いましたが、このように世の中では満たしても満たしても満足できないものがたくさんあります。お金だけではなく女性は奇麗になりたい渇きがあるようです。不況の中でも整形外科を訪ねる人は多く、奇麗になるために自分の体の一部を削ったり、付けたりします。その副作用でもっと醜くなることもあります。学問においても、学士を持っている人は修士が欲しくなり、修士を終えた人は博士の学位を求めます。しかし、博士になってもまだまだ分からないことがたくさんあります。研究をやればやるほどやるべきことがたくさん出てきます。旧約聖書にダビデの子供でソロモンという人がいます。彼は当時の王様で、世の中で得られるすべての栄華を満喫していました。彼は死ぬ前にこのように告白しました。「すべての事はものうい。人は語ることさえできない。目は見て飽きることもなく、耳は聞いて満ち足りることもない」(伝1:8)また、言いました。「空の空。すべては空。日の下で、どんなに苦労しても、それが人に何の益になろう。」(伝1:2,3)

一方、イエス様が与える水はどうですか。

14節をご一緒に読んでみましょう。「しかし、わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます。」イエス様が与える水を一度飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。ヤコブの井戸は人が掘り出したものであり、人が汲んで飲むものです。その水を飲むとまた渇きます。しかし、イエス様が与える水は、永遠に湧き出る水であって永遠に渇くことがない水なのです。ヨハネの福音書7章37、38節を見るとイエス様は大声で言われました。「だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。わたしを信じる者は、聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになる。」

イエス様は生ける水です。私達の心に神様が下さる聖霊の泉が作られると、そこから永遠に渇くことのない生ける水が湧き出るようになります。その時、私達は渇くことのない、疲れを感じない人生を送ることができます。喜びと真の満足を体験することができます。イエス様は生ける水です。イエス様は私達の罪や渇き、苦しみ、悲しみを癒してくださり、真理の道へと導いて下さる方です。

15節をご覧ください。「女はイエスに言った。「先生。私が渇くことがなく、もうここまでくみに来なくてもよいように、その水を私に下さい。」この女のイエス様に対する態度が変わっています。今は積極的に求めています。自分も恵みを受けたい、救われたいと思うようになったのです。ところが、イエス様は彼女に驚くべきことを言われました。

16節をご一緒に読んでみましょう。「イエスは彼女に言われた。「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい。」イエス様は突然、彼女に厳しい質問をされました。夫の問題は彼女の人生問題でした。表に現したくない彼女の罪の問題でした。なぜ、そうされたでしょうか。それは、この女性を縛り付けている過去の問題が解決されなければならなかったからです。病気を治してもらうためにはお医者さんに患部を見せなければなりません。そしてがんであれば、その腫瘍を取り除かれなければ助かりません。それには痛みが伴います。

彼女はどう答えましたか。17、18節をご覧ください。「女は答えて言った。「私には夫はありません。」イエスは言われた。「私には夫がないというのは、もっともです。あなたには夫が五人あったが、今あなたといっしょにいるのは、あなたの夫ではないからです。あなたが言ったことはほんとうです。 」彼女は、イエス様が自分のすべてを見抜いておられることを知りました。彼女は、今まで心の渇きを男性との関係で満たそうとしていました。この人と結婚すればきっと幸せになれると思いました。しかし、いくら理想的に見えた人でも一緒に暮らしてみると弱点ばかりが見えてきました。結局五回結婚して、五回離婚して、現在ももう一人の男と同居するようになったのです。彼女はその間、心は傷付けられ、心身ともに疲れていました。それでは、彼女の人生はイエス様の中でどのように変わりましたか。

Ⅲ.真の礼拝(19-30)

19、20節をご覧ください。「女は言った。「先生。あなたは預言者だと思います。私たちの先祖は、この山で礼拝しましたが、あなたがたは、礼拝すべき場所はエルサレムだと言われます。」とあります。彼女はどうして突然礼拝の話をしていますか。彼女にとって夫の問題は結局礼拝の問題でした。彼女は自分の人生をささげて拝む対象を探していました。それが理想的な結婚だと思い、夫を拝みの対象にしていました。しかし5人の夫からも、今同居している男からも真の満足を得ることができませんでした。イエス様は彼女に、真の礼拝は、場所ではなく霊とまことによって礼拝するのが大切であることを教えてくださいました。神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません。形や儀式も大事かもしれませんが最も大切なのは、御言葉に渇いている心、謙遜な心をもつことです。私たちがこのように礼拝する時、神様の驚くべき恵みと力が臨まれます。渇いている心がされます。聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになります。

キリストに出会った女はどう変わりましたか。28-29節をご覧ください。「女は自分の水がめを置いて町へ行き、人々に言った。『来てみてください。私のしたこと全部を私に言った人がいるのです。この方がキリストなどでしょうか。』本当に素晴らしい光景です。彼女は夫の問題で悩まされていた暗闇の世界から驚くべき光の世界に移されました。彼女の暗い表情は光り輝くようになりました。人を恐れ、人の目を意識していた彼女が町へ行き、人々にイエス様のことを言い伝えました。水を汲みに来た彼女が水がめを置いたまま町へ行きました。

彼女の心の奥底から、いける水の川が流れでるようになったからです。一方、イエス様はどうされましたか。イエス様と女が話している間、弟子達は食物を買ってきて「先生。召し上がってください」とお願いしました。しかしイエス様は言われました。「わたしには、あなたがたの知らない食物があります。」一人の捨てられた人が救われたこと、病んでいた人が癒されたこと、それがイエス様の食物となりました。親は、赤ちゃんの可愛い寝顔を見ると食べなくてもお腹がすきません。イエス様もきっとそのような気持ちだったと思います。イエス様の中に真の満足と喜びがあります。イエス様を拝むとき、心の奥底から、いける水の川が流れるようになります。私達が、世の中で拝みの対象として夫の問題を悔い改め、イエス様を主として告白することができますように祈ります。

ハレルヤ

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Last-modified: 2020-12-26 (土) 22:07:23