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2009年長崎UBF Ten Step 1stメッセージ --> 問題紙 -->2012


初めに神が天と地を創造した

御言葉:創世記1:1-25
要節:創世記1:1「初めに神が天と地を創造した。」

神様が新しい年に、Ten Stepを勉強するようにしてくださいましたことを、感謝いたします。Ten Stepはつくりによっては創世記と新約聖書の大事な部分を抽出して、初心者のための勉強をするものです。しかし、私たちは4月から「マルコの福音書」を勉強することになっているので、ほぼTen Stepは創世記に力を入れる形で進もうとしています。神様が私たちのTen Step勉強を祝して下さいますように祈ります。

創世記は起源の本と呼ばれ、Genesisと書くギリシャ語での「起源」を意味します。ですからモーセによって書かれた創世記は、すべての初めのものが記録されています。創世記勉強を通して、私たちは、この世の始まりについて理解することができますし、どこで、このような世の様々な問題が始まったのか、その解決の糸口についても学ぶことができます。また、創世記には私たちの人生の意味と目的ついて書かれてあります。特に、1章と2章では神様について、書かれてあります。この神様が全能な方であること、その方は支配者であることを教えています。また、神様は秩序のある世界をおつくりになりましたし、霊的な秩序も立てられましたことを教えています。ですから、創世記の1章2章を勉強しながら、私たちは全能な神様、支配者の神様について学ぼうと思います。

第一に、神様はは既に存在された方です。

1章1節をご覧ください。「初めに神が天と地を創造した。」「初めに神が・・・」とありますが、これは神様がすべての始まりの前に、すでに存在されたことを意味します。聖書が示す神様は永遠から永遠にまでおられる方です。時間が始まる前に、地球が始まる前に、空が始まる前に、私が存在する前に、すべての物事が始まる前に、夢も希望も、喜びも賛美も、悲しみも苦しみも、恐れも、裁くも、戦争も、平和もが始まる前から、神様は存在していたことを教えています。神様ははじめのはじめに、すでにおられました。

私には一人の弟がいますが、彼が小学校の時、私に深刻な質問をした覚えがあります。まだ小学生なのに、「兄貴、なぜ兄貴は兄貴なのかなぁ。」「なぜ、私は私なのかなぁ。」「どこからきたのかなぁ。」「どこで始まったのかなぁ。」「・・・」これは誰もが一度は考える深刻な質問です。私の弟は早くからその問題に深刻にぶつかっていたようです。しかし、この質問に私は何と答えたのか覚えていません。ただ、私も同じ質問に悩まされていたことを覚えています。「なぜ、私は私なのかなぁ。」「なぜ、あなたはあなたなのかなぁ。」「なぜ、私は日本人なのかなぁ。」「なぜ、あなたはアメリカ人なのかなぁ。」「なぜ、私は日本語をしゃべるのかなぁ。」「なぜ、朝があり、なぜ、このように礼拝があり、涙があり、感動があり、恐れがあり、心配があり、喜びがあるのかなぁ。」と疑問を抱くのは、誰もが経験するものです。これはすべて、はじめの問題を問うものです。はじめに何があって、今に至ったのかを聞いている質問です。しかし、その答えを確実に得てないのが事実です。だれもその答えに明確な答えを出していません。どんなに優れた哲学者も、どんなに優れた科学者も政治家も、この質問に答えが出せません。しかし、聖書は言います。「はじめに神が天と地を創造した。」すべて神からスタートしたことを意味します。私は神からスタートした人生であり、神から私が作られ、兄貴が作られ、日本人が作られ、この世が作られ、喜びが、恐れが、賛美が、礼拝がい作られたことを宣言しています。「はじめに、神が天と地を創造しました。」

第二に、神様が計画され、天と地を造られました。

「創造されました」とは、おつくりになられたことを意味します。これは、何億年、何百億年をかけて、今の状態にじわりじわりと進化したのではなく、神様が今のような状態で自ら、その知恵と力とによって一発でおつくりになられたことを意味します。聖書はこの世の始まりやすべてのスタートが、進化論者たちが主張しているように、偶然に作られたのではなく、神様によって、必然的に出来上がったことを教えています。

青く見えるお空も、偶然に、昔の昔から、ずっと前から、何百億年の前から偶然と偶然を重ねて、たまたま、このような青い色の空になったのではなく、神様が必要に応じて、必要とされていて、必要だと判断されたから、青いお空を作られたことを意味します。つまり、すべての始まりに神様が関与し、神様の意図が描かれていて、神様の目的が示されていることを意味します。ちょうど今から200年前の1809年2月8日に、進化論を主張したダーウィンが出生しました。そして、ちょうど150年前の1859年11月24日に、進化論の代表とされる「種の起源、The origin of the species*1」が書籍として発表されました。この書籍はその以降、13年間に渡り加筆・修正を加えて、1872年の第6版まで修正が加えられましたが、要は「自然選択説(Natural Selection)の概念」を紹介しています。ある生物が、羽を生やし、飛ぶ機能を発達させれば、その子孫は、その能力を引き継いで、またその子孫へ遺伝を引き渡し、優れた能力を持つ羽が生まれる、飛ぶようになる、ということです。しかし、近年の研究から、遺伝子にはバリアがあり、豚が羽を伸ばして、飛ぶことはできない、と結論付けています。犬が犬を産みますが、豚を生むことはできないと判定しています。鳥とバナナが親戚ではないと結論付けています。つまり「すべては偶然と偶然を重ねて、進化した」ことを主張する初めての書は近年、多くの科学者たちによって疑わしく思われています。しかしながら、進化論は不思議な圧倒的多数の支持を受けています。残念ながら、真実な科学者は誰れひとり、アメバから人間にまで偶然と偶然を重ねに進化したのだと、信じません。なぜなら、進化論のいくつかの説明は理解できるが、すべてをこの説明に任せられない疑問があるからです。それで、小進化とか大進化とかの理論が唱えられたり、近年は「超能力設計論」が支持を得ています。設計図面があるのだ、というものです。DNAの研究が進むにつれて、この理論は支持範囲を拡大しているとのことです。

なにはともあれ、聖書は偶然にこの世が作られたことを反対します。聖書はこの世が全能な神様によって設計され、計画され、その目的に沿って立派に作られたのだと宣言します。「神が天と地を創造した。」全能な神様が、支配者の神様がこの宇宙を、この世界を、この自然を、この私を、この私の人生を、私の子供を、私のこれからのすべてを、そのご計画と目的と美しい志を示すために、おつくりになったと教えています。これが、創世記1章1節の結論です。神様が天と地の、またすべてのものの作り主です。信仰によって、私たちは、この世界が神のことばで造られたことを悟ります(へブル11章 2節)。

特に、私たちが今日勉強する創世記1章1節を受け入れるとき、私たちは聖書全体が理解でき、この世界と私たちの人生が読み取れます。私たちは偶然に、たまたま、優勢な生物学的な要素が生き延びて、偶然と偶然を重ねてここにいるのではなく、神様の完全な設計図面によって計画され、神様によって関与され、いまここにいて、喜び、悲しみ、驚き、歩き、笑う、自己表現をしているのだ、ということを学びます。

2節をご覧ください。「地は形がなく、何もなかった。やみが大いなる水の上にあり、神の霊は水の上を動いていた。」神様の霊が何もない世界、地の形もなく、すべての物事がまだ始まってないときに、すでに動いていて、設計図面を描いていたのです。

第三に、この神様は光を作られました。

3節をご覧ください。「そのとき、神が「光よ。あれ。」と仰せられた。すると光ができた。」創世記は神様の創造の中でも、一番初めに造られたものについて、「光」を取り上げています。光は不思議です。太陽からの光があれば、蛍光灯からの光もあります。ノーベル化学賞をもらった下村さんが発見したとされる「GFP」も生物発光により得られる光です。使徒パウロが見て目が暗くなり、何日間も目が見えなくなってしまった、イエス・キリストの光も不思議です。光はいろんなものがあります。テレビやラジオ電波も光の一種ですし、レントゲンで骨が形を表すようにするX線も光です。電話ができるのも、光のおかげです。光は不思議の満載です。この光を、神様ははじめにおつくりになりました。そして、その不思議さを聖書は、「神はその光をよしと見られた。」と記録しています。神様も感動したのです。神様はこの光を、「やみとを区別された。」とあります。神様は光をもって、闇と対抗されたのです。何もない、暗闇、無意味、無味乾燥に対抗されたのです。それとは違ったものを作られたのです。それが「光」です。その意味で、光は明るく、意味があり、はっきりしていて、気持ちがいいのです。神様はこの光をご自分の名刺としています。ですから、光は神様を代表します。神様そのものです。光は神様を指します。この光と一緒なら、暗闇に打ち勝つ、力が湧いてきます。この光と一緒ならその人生は明るく、はっきりした人生の道のりを歩みます。明るいからです。しかし、この光に抵抗するとしたら、残念ながら燃えてしまいます。光の速度で走ろうとしたら、体は燃えてしまうように、また、光の速度を超えてはこの世のすべての物質やものごとは存在することができないように、暗闇に包まれてしまいます。ロケットがいくら早くても、光の速度を超えることができないのは、燃えてしまうからです。同じように、人間は光に抵抗できません。抵抗は死を意味するからです。しかし、光と一緒なら、人間は暖かくはっきりした世界を、生き延びることができます。神様はそのような光です。

第四に、神様はすべてのものを種類に従って造られました。

神様は四日目に、宇宙空間に大空を創造され、太陽、月、星を、また秩序を立てられました。また、神様は五日目、六日目、動物を創造されました。しかし、特に生命体については、「その種類にしたがって」作られたました。これは一つも同じものにはならないように作られたことを意味します。神様は同じくなることよりも、種類に従って造られた生命体がその素晴らしさを発揮して生きることを望んでいます。また、みんな違って、みんないい、不思議な世界を作り上げることを願っています。

日本では、内こもりと外こもりがあるといわれています。つまり、家の内にこもる人と、日本の外にこもる人が多い、といわれています。日本を離れていきたい、彼らの特徴は、日本の「みんな一緒に」という政策や感覚に反発しているからです。人と違うと、一緒にならないのが日本の社会です。日本では変わった人が住みにくい環境であるといわれています。人に合わせていかなければ、日本では住ずらい社会です。それで日本人は自分の意見がないといわれます。日本は種類に従って生きていない社会かもしれません。

しかし、神様は種類に従って、動物や生命体を作られたのです。そして、「よし」とされたのです。「みんな違って、みんないい」のです。しかし、日本人だけでなく、人間はみんなみんな違ってとても不便だと思ったりします。みんな同じでよい、あるいは、みんな私と同じになってほしいと願うのが人間の自然の欲望です。ケンカや戦争もここから生まれるような気がします。考えてみれば、怒り心頭する私のこころはこのような心から生まれるような気がします。私に合わせることを要求するから、怒りが生じます。それが正しいと思うから怒りが生じます。しかし、神様はそう思ってはないことを、この御言葉をもって学びます。神様はみんな違って、みんなその種類に従って違う形をもつことが、「よい」とされたのです。「地は植物、種を生じる草、種類にしたがって、その中に種のある実を結ぶ果樹を地の上に芽生えさせよ。」生物だけではありません。それで神は、海の巨獣と、その種類にしたがって、水に群がりうごめくすべての生き物と、その種類にしたがって、翼のあるすべての鳥を創造されました。」そして、「神は見て、それをよし」とされました。神様にとっては「みんな違って、みんないい」のです。ですから、違った私にはほかにない特別な計画が施されているのです。神様の立場からすれば、私はこの世の中でも特別に、私だけに与えられた設計図面と計画を持って、造られた存在なのです。ですから私のDNAは私だけで、同じDNAを持つ人は世界、どこにもないのです。私は神様の前で特別な存在なのです。

第五に、神様はすべてをお言葉で造られました。

神様は万物を創造するとき、何を持って創造されましたか。3節、6節、9節、11節、14節、20節、24節を見ると、「・・・と仰せられた。」ということばが続いています。これは神様のことばによって、すべてのものが作られたことを意味します。「光よあれ、するとそのようになった」とありますが、これは言葉の力、言葉の威力、ことばの創造力を示すものです。あの不思議な光が、お言葉一つで作られたのです。神様はすべての物事、すべての創造の力を、言葉で発揮されました。神様のお言葉には力があり、知恵があり、すぐれたものが秘められています。アインシュタインはこの神様のことばに常に関心があり、あの理論物理学が誕生したのです。ことばに関心があれば、また、言葉が私たちを感動に導くのであれば、私たちは一人一人、アインシュタインのような新発見をつかみとる人になれるかもしれません。

神様の言葉は力があります。神様の言葉は知恵があります。神様の言葉は私たちの人生を引っ張っていける不思議なものが秘められています。今回のTen Step勉強を通して、神様の言葉の力を私たち一人一人が体験できますように祈ります。

ハレルヤ

*1 Charles Darwin, On the Origin of Species by Means of Natural Selection, or the Preservation of Favoured Races in the Struggle for Life, 1859, p. 109.

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Last-modified: 2020-12-26 (土) 22:07:23