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2011年長崎UBF、ヨハネの福音書、その25 --> 問題紙

悲しみが喜びに変わる

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御言葉:ヨハネの福音書 20章1節~31節
要 節:ヨハネの福音書 20章20節 「こう言ってイエスは、その手とわき腹を彼らに示された。弟子たちは、主を見て喜んだ。」

今日の聖書の内容はイエスの復活です。復活は見たことがないので、信じられないものです。しかし、イエスは最後の使命であった、復活を伝える、ミッションを真剣に取り組んでいる様子がうかがえます。復活は私たちに何を与えますか。今日のタイトルのように、弟子たちには悲しみが喜びに変わる力を与えてくれました。その喜びを与えるため、イエスは復活を信じ切れない弟子たちに、わざわざあらわれて言われました。「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手を伸ばして、わたしのわきに差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」そして、信じる弟子たちに向かって「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです。」と言われました。弟子たちは復活された弟子たちを目の当たりにして、信じました。しかし、私たちに復活を信じ力があるのなら、私たちは幸いです。また、悲しみが喜びに変わります。その復活の話をしましょう。

20章1節をご覧ください。週の初めの日でした。週の初めの日とは今の日曜日を指すんだそうです。ユダヤ人たちが守っていた安息日は今の土曜日に当たるので、安息日が終わってからの初めての日のことを「週の初めの日」と表現しています。当時のユダヤ人たちは安息日には仕事をしてはいけないルールを固く守っていて、イエスが十字架につけられ、死なれ、葬られた土曜日の夕方、彼らは急いでイエスの死体を処理して、安息日に入ったのです。安息日に、彼らはイエスの葬られたところに近づくことができず、イエスの体に最後の奉仕として香油でも塗ろうと、週の初めの日に、マグダラのマリヤは、朝早くまだ暗いうちに墓に来たのです。そして、墓から石が取りのけてあるのを発見したのです。イエスの墓は洞窟で、入り口には大きな石を取り付けていたのですが、その石が取りのけていたことをマグダラのマリヤが気付いたのです。奇跡のようなイエスの復活を一番初めに気付いたのはマグダラのマリヤでした。弟子たちは戸を閉めて、恐れおののいていました。ペテロはイエスが十字架につけられるときに、イエスを知らないと三回否定していました。裸で逃げ出す弟子たちもいたと証言している福音書もあります。弟子たちはイエスの十字架の死をまともに見届けることなく、その場を逃げていました。しかし、女たちは思いを大切にしていました。十字架の死を見届け、週の初めの日に、イエスの墓を訪れたのも女でした。福音の御業の中に大切な女の働きは男よりもはるかに意味深いのです。福音の御業の中で女の役割は大きいのです。

急いで走って行ったのはシモン・ペテロと、イエスが愛された、もうひとりの弟子のところでした。マリヤは彼らに「だれかが墓から主を取って行きました。主をどこに置いたのか、私たちにはわかりません。」と告げました。そこでペテロともうひとりの弟子は外に出て来て、墓のほうへ走って行きました。ふたりはいっしょに走ったが、もうひとりの弟子がペテロよりも速かったので、先に墓に着きました。表現が非常にリアルです。ヨハネが記録したこの部分を見ると、もう一人の弟子は使徒ヨハネであることが分かります。ヨハネとペテロはイエスの墓に向かって走り、ヨハネが先に墓についたのです。そして、先に墓についたヨハネはからだをかがめてのぞき込み、亜麻布が置いてあるのを見ましたが、中にはいりませんでした。慎重なヨハネの様子がうかがえるシーンです。しかし、シモン・ペテロは彼に続いて来て、墓にはいり、亜麻布が置いてあって、イエスの頭に巻かれていた布切れは、亜麻布といっしょにはなく、離れた所に巻かれたままになっているのを確認しました。中に入らないとわからない事実をペテロは確認したのでした。ペテロの確認によればイエスの体は動いていたのです。そのとき、先に墓についたもうひとりの弟子・ヨハネもはいって来て、ペテロが確認したことを見ました。彼らはイエスが墓から無くなったことを確認しました。マグダラのマリヤが伝えた、イエスがいなくなった事実を信じたのです。しかし、いったい、イエスがどこに行ったのか、どんなことが起こったのかについては理解できませんでした。9節を見ると「彼らは、イエスが死人の中からよみがえらなければならないという聖書を、まだ理解していなかったのである。」と指摘しています。彼らはイエスが墓からいなくなった事実については信じたのですが、イエスが復活した事実についてはまだ、理解不能でした。二人の弟子はこの不可解な事実を確認し、自分たちのところに帰って行きました。しかし、マリヤは外で墓のところにたたずんで泣いていたのです。男と女の特徴がぼろに現れているのです。男はイエスに対する愛情について、女に勝てません。

神様はこのマグダラのマリヤに、初めて、復活の証人となる特権をお与えになったのです。泣きながら、からだをかがめて墓の中をのぞき込んでいたマリヤに、ふたりの御使いが現れました。そして女に語り継げました。「なぜ泣いているのですか。」彼女は言いました。「だれかが私の主を取って行きました。どこに置いたのか、私にはわからないのです。」彼女はこう言ってから、うしろを振り向いたところ、そこにはイエスが立っていました。しかし、彼女にはイエスであることがわかりませんでした。その様子は変わっていたのでしょう。十字架につけられ、疲れ果てたイエスの様子ではなかったのでした。再び、「なぜ泣いているのですか。だれを捜しているのですか。」と尋ねるイエスの声に、彼女は「あなたが、あの方を運んだのでしたら、どこに置いたのか言ってください。そうすれば私が引き取ります。」と答えました。マグダラのマリヤはイエスの死体を引き取って行こうとしたのです。するとイエスは彼女に言われました。「マリヤ。」この声に彼女はハッと、様子ではなく、そのお声でイエスであることが分かりました。「ラボニ(すなわち、先生)。」

一番悲しいマグダラのマリヤに一番栄光あふれるイエスさまが真っ先に探してこられたのです。そして、彼女にお声をかけてくださったのです。「マリヤ」

昨日の日ごとの糧は詩篇の123章の言葉でした。四節あるこの内容は次のように語られています。「あなたに向かって、私は目を上げます。天の御座に着いておられる方よ。ご覧ください。奴隷の目が主人の手に向けられ、女奴隷の目が女主人の手に向けられているように、私たちの目は私たちの神、主に向けられています。主が私たちをあわれまれるまで。私たちをあわれんでください。主よ。私たちをあわれんでください。私たちはさげすみで、もういっぱいです。私たちのたましいは、安逸をむさぼる者たちのあざけりと、高ぶる者たちのさげすみとで、もういっぱいです。」悲しみの時に、私たちは自分を見つめやすいです。環境が厳しくなると、私たちは人のせいにしたり、諦めてしまったりしませんか。しかし、マグダラのマリヤの様子から私たちは、詩篇の祈る者の様子が浮かび上がります。女奴隷が女主人の目をうかがうように、奴隷が主人を意識して生きているように、そのように、キリストのものはキリストにすがりついて、キリストに問題解決を求め、じっと、その結末が神様から答えが出るまで、祈り続け、願い続けるべきです。自分たちの方法を探し、自分たちのアイディアを主張することなく、ずっと祈りしながら、涙を汲むべきです。イエス・キリストがマグダラのマリヤにあらわれて、「マリヤ」と呼んでくれたような、神の声を聞くべきです。神の方法を見つけるべきです。その時、私たちはマリヤのように、一番素晴らしいものを、神様からプレゼントされるのです。永遠の喜びを、マグダラのマリヤは手にしたのです。「ラボニ(すなわち、先生)。」信者はマグダラのマリヤのように生きるべきです。神様の働きと、イエス・キリストの声を耳にすべきです。一番の宝石を、その心に隠しておくべきです。信仰と御言葉の宝石を、、、

イエスは喜びに包まれているマリヤに使命を与えてくださいました。「わたしにすがりついていてはいけません。わたしはまだ父のもとに上っていないからです。わたしの兄弟たちのところに行って、彼らに『わたしは、わたしの父またあなたがたの父、わたしの神またあなたがたの神のもとに上る。』と告げなさい。」マリヤの証言にも、弟子たちは信じ切れませんでした。ある人は言いました。「私は、その手に釘の跡を見、私の指を釘のところに差し入れ、また私の手をそのわきに差し入れてみなければ、決して信じません。」その、八日後に、弟子たちはまた室内におり、トマスも彼らといっしょにいた。戸が閉じられていたが、イエスが来て、彼らの中に立って「平安があなたがたにあるように。」と言われた。それからトマスに言われた。「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手を伸ばして、わたしのわきに差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」

20:28 トマスは答えてイエスに言った。「私の主。私の神。」 20:29 イエスは彼に言われた。「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです。」 20:30 この書には書かれていないが、まだほかの多くのしるしをも、イエスは弟子たちの前で行なわれた。 20:31 しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。


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Last-modified: 2020-12-26 (土) 22:07:23